2003年8月23,24日 魚野川万太郎本谷
メンバー:現場監督さん、きむひろさん、弘田
装備:ザイル9mm×45m,(3回使用)
HPを相互リンクしている同じ誕生日の現場監督さんと一本何処かへ。。。という事で"お気楽、癒し系"をコンセプトに
万太郎本谷を選定。やはりHPで知合った,これまた3月生まれのきむひろさんも加わり、「うお座ボーイズ」を結成!万太郎に挑む。。。
アプローチ
19:00自宅初(R50、R353)→21:47赤城IC→22:20湯沢IC→22:40土樽駅
土樽駅、茂倉新道登山口、吾策新道登山口、いずれも携帯電話
(J-PHONE)は繋がる。
茂倉新道登山口:駐車スペース100台以上、トイレ無し,水無し
吾策新道登山口:10台弱か?トイレ無し,水無し
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初日:(晴れ)
7:00土樽駅→7:50吾策新道登山口駐車場、7:58出発→8:57大ベタテ沢出合
→11:03井戸小屋沢出合→13:05一ノ滝下→14:30一ノ滝上→15:35イシクラ沢出合を越えて幕営
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集合時間30分前に土樽駅に向かうと、既にきむひろさんが既に到着しており、挨拶を交わす。さすが、
雨天の中北鎌を単独縦走するだけあって鍛えられたと思わせるガッシリとした体格の持ち主だ!
現場監督さんは、昨夜から土樽駅舎内で仮眠されているはずなので、二人で挨拶に行く。写真では何度も
拝見してはいるが、実際お会いするのは始めてまるでスーパースターに会ったような感覚!
今回は、車が2台あるので、1台を茂倉新道登山口にデポ、ここで入渓準備を整え、もう一台の車で
吾策新道登山口に向かう。万太郎入渓点は吾策新道登山口からすぐ。きむひろさんは、過去に万太郎支流の
大ベタテ沢を遡行しており、彼の案内のまま進んでいく。しばらくはゴーロ帯で左岸に並行して踏み跡が
続いているらしい。見た感じ、両岸ともテン場はいくらでもありそう。左岸から入るはずのカラホリ沢に気付くことなく、
釣り糸を垂らしたくなる釜を幾つか越え、大ベタテ沢出合を過ぎると、どー見ても、胸より上まで
水に浸からなければ取り付けない滝が現れる。(左岸についていた踏み跡はここの滝まで)
泳ぎはこの先にある"オキドウキョ"だけだと全員思っていたようで、
「あそこに取り付くしか無いですよねぇ?」と確認。。。"巻き"という単語は誰の口からも出ないので、今回、リーダーという
名誉な肩書きを頂いている?私から泳ぎに入る。2番手のきむひろさんは初泳ぎか?!泳ぐとヘルメットが目を覆って
しまい辛そう。しかしフォローをするというより、人の不幸を笑いながらカメラのシャッターを押している私。。。
これを越えると関越トンネルの排気口が見えてくる。この真下に関越トンネルが通っているのかと思いきや
1/25000地図を見ると、全く違った所にトンネルは通っていて、地図は間違っているのだろうか???
それにしても、オキドウキョはまだ先なのに、胸まで水に使って突破する滝が頻繁に出てくる。夏だから良いものの、
秋はつらそう。もう十分"ごちそうさま"という頃にオキドウキョが現れる。1つ目の釜は左壁を行ける所までへつり、
最後2mくらいの泳ぎで突破できる。
2つ目の釜は左壁を登り越えられるが、折角なので右壁に添って泳いで滝の落ち口に行ってみる。しかし、
流れに負けてしまい、落ち口まで行けず、押し戻されてしまった。結局全員左壁を登りオキドウキョを終了。
下半身が寒くて震えてきたので
「ひなたで休憩でイイですか?」
「はーい!」
この辺りで、私ときむひろさんのデジカメが湿気で作動しなくなってしまう。ビニールに入れて置いたのだが悲しい。
監督さんのデジカメだけが頼りだ。
オキドウキョを過ぎても、水に浸かって取り付く滝は続く。。。水に胸まで浸かって滝を突破。。。
胸まで浸かってまた突破。。。
「こんなんばっかですねぇ。。。いいんだか、わるいんだか?」
と引きひきつり気味の笑いしか3人ともでない。。。
先へ進むと、先行4人組パーティに追いついた。狭いゴルジュにかかる4m2段滝だが、ザイルを出しているではないか!
しかもTOPは空身だ!!!確かにホールドは少なそうだが残置シュリンゲはある。10分程順番待ちをした後、
現場監督さんがザックを背負ったままトップで入っていく(もちろんザイルは無し)。右壁を胸まで水に浸かった状態で
へつり、水流の右に取り付くここから1段上がり、水流をまたいで、滝の左壁を登る。2番手にきむひろさんが行く。
1段上がって岩を回り込むところが難しそうで、監督の指示を受けながら突破。私も岩を回り込むところが
いやらしいので、残置シュリンゲを利用して回り込む。そして水流をまたぐのだが、フットホールドはなく、
滑りやすそうな岩、さらにハンドホールドも手ごろなのが無く、度胸がいる。なんとか水流をまたいでも、
水流左の1mの壁がまた辛い。監督さんが見かねてお助け紐を出してくれたとき、ホールドを見つけかろうじて
突破できた。ここを超えると井戸小屋沢出合になる。
監督さん:「あれまだ午前なんだぁ!なんかもう2時くらいの感覚なんだけど」
きむひろさん、弘田:「本当ですよね!」と笑い。
デジカメがすでに機能マヒしている私ときむひろさんは、現場監督さんに写真をお願いし進んで行く。
「おぉお!あれかぁあ!!!」
思ったより大きい1ノ滝に唖然としてしまう。。。と先程の先行パーティーがこちらに向かって歩いてくるではないか!
「我々は巻くけど、左から登れるんじゃない?!」の言葉に
「えっ!左?右じゃないの?」と監督。。。
確かに、いろんな遡行記録やガイドには水流右を登ると書いてある。とにかく滝に近づき我々もルートを探す。
確かに水流左も登れそうだが、ホールドは少なそう。水流右もガイドの通り濡れているし、しかも草付だ!
ザイルを持ってきた私は、"ザイルを私が持ってきてしまった"というプレッシャーもあり、
滝の下でいろいろ位置を変えルートを慎重に探し繋げて行く、
弘田:「あそこまで登って、そこから右壁を直登ですよねぇ?」
監督さん:「やっぱそうだよねぇ。。。」
私はもうルートは視界に入らず頭のなかはグルグル状態。
"うーん、直登だったらやはりトップは俺だよなぁ。。。"
"巻き道もあるみたいだし。。。" "でもやっぱ基本は直登だよなぁ。。。"、
"いや初対面で事故ったら迷惑だしなぁ"、 "そーいえばリーダー俺だった。。。"
"直登かぁ!" "巻き。。。" "直登" "巻き"・・・
弘田:「行きますかぁっ!」
監督さん:「おぉ!!!行きますか!」
きむひろさんの顔にも笑みが。。。
ということでザイルを出し早速準備にかかる。
さて、一ノ滝の登りだが、水流右といっても水流からだいぶ離れた位置から、水流に向かう方向に斜めに
上がっていく。監督さんから「時間はたっぷりあるから!」との暖かいお言葉はありがたかった。
5m程上がってハーケンを打ち、10m程上がって残置されたフレンズ(これが回収できないらしい)ある所から、今度は
右壁を真っ直ぐ直登する。草を掴む所も2,3あり、快適とは言えないが、トップとは言え監督さんが確保してくれ、
いつも(ザイルなし)と違い、落ちても死なないので、強引に行ける。
終了点は高巻きルートになっているがここからはビレイヤーが見えない。笛を吹いても聞えなかったそうなので、
予め合図を決めておく必要あり。ザイルは40mは必要だろう。(一ノ滝登攀レベルは4級か?)
2番手はきむひろさん。強引に登った所もあり、沢慣れしていないきむひろさんは大丈夫かな?と思ったが、
さすが、ハマる事無く登ってきた。最後に監督さんが回収しながら難無く登ってくる。(サスガ。。。)
結局、一ノ滝が最初に見えた時から全員が上に出るまで所要時間1時間半。
一方、一ノ滝で巻きに入った先行パーティーは、巻き道も悪いという事で、再び戻り、一ノ滝の水流左を空身で
登っていた。やはりこちらも登れる様だ。
一ノ滝を過ぎて30分程で二ノ滝に到着。こちらは水流右を簡単に登れる。ここを越えてイシクラ沢出合にテン場が
あると聞いていたので3人バラバラになり捜す。イシクラ沢出合から50m程登った本流右岸に1個所良い所があったが
一ノ滝を巻いた他のパーティーに占拠されてしまう。
「この上も見たけど無いなァ。。。」と言われたがとりあえず先に進むと、左岸(イシクラ沢出合から250mくらい上流)に
チョットした台地があり、きむひろさんが偵察に行くと、OKサイン。今日の行動を終了する。
(本日は4パーティー程入っていたが、我々より上流に幕営したところは無く、一ノ滝上からイシクラ沢出合の間で幕営したと思われる)
夜は監督さんやきむひろさんが持ってきたビール、日本酒、ウイスキーをご馳走になり、
BIGファイヤーとはならないまでも、焚き火を囲み今日のルートや山の話しで9時過ぎまで盛り上がる。
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2日目:(曇りのち晴れ)
5:20起床、7:05出発→7:15三ノ滝下→8:45三ノ滝上→10:03水涸れ→10:40稜線→
11:50谷川岳肩ノ小屋出発→13:00一ノ倉岳→13:25茂倉岳→15:40茂倉新道登山口着
17:20越後湯沢駅→(関越)17:55沼田IC→(赤城北面)18:56大間々駅前→21:30自宅着
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まずまずの天気の中、遡行開始。10分も歩くと早くも三ノ滝に到着、2段で構成され全体では60m以上あるだろう。
実に見事だ!
すでに先行パーティーが下段に取り付いている。先行パーティーはTOPは空身で登った様だ。ルートを見ると、
三ノ滝下段は水流右を登る。ホールドは多そうだが濡れてて垂壁。しかも出だしは若干ハング気味でイヤらしい。
低く見積もっても3級+はあるだろう。先行パーティーも苦労している。そうしている間に監督さんがさらに右側に
別ルートを発見。こちらは岩も乾いており、傾斜もゆるめで3級−のレベルで直登できそう。
だが全員"せっかくなんで。。。"という気持ちだったのか、ここには取り付かず先行パーティーが終了するのを
見守っていた。。。先行パーティーが終了すると
監督さん:「では,ここは私が!」
弘田:「おぉ!助かります!」
監督さんは、先行パーティーが空身で登ったルートを荷物を背負ったまま取りつく。確実な足取りで満てて安心。
残置ハーケンを含め3箇所のランニングビレイで1段目をあっという間に終了。続いてきむひろさんも難無く突破。
最後に私が取り付く、ハング気味のところも、先行パーティーの通りに取り付くと問題なくいける。
垂壁の壁もホールドは豊富でトップロープなので、安心して登っていけた。
さて、次は三ノ滝上段だが、先行パーティーが水流右のルンゼにザイルを伸ばし途中からザイルを直角に曲げ
潅木にビレイをとりながら登っている。水流右のルンゼは傾斜はゆるいがホールドが全く無くツルツルといった印象。
"これはないよなぁー"と思いつつ他のルートを探す。
「水流右から取り付いて水流を上がり途中水流へトラバースして上がるのは?」に
「えぇ〜!あれぇ」とお二人の解答。「やっぱ辛いですよねぇ」(笑)
。。。と水流左を見ると幅は狭いが水が斜めに落ちるバンドを発見、そこからたどってずっと水流左側を
直登すれば突破できそう。
弘田:「あのラインはどうですかねー?」
監督さん:「なるほどー! ひろたさん行きますか?」
弘田:「きむひろさん!どうですか!?」
きむひろさん:「どうぞどうぞ!」
との事なので、リードさせてもらうことになる。
水が斜めに落ちるバンドまでの最初の7mの登りは最初階段状だがツルツル。階段状がなくなると、わずかな
ハンドホールドを掴みなんとかバンドに到達。回収するには水が冷たくて大変だと思ったがハーケンを打ち、
さらにバンドから直上。岩が乾いてくると比較的登りやすくそのまま滝上に出た。3級レベルか?
2番手はきむひろさん、私と多少違い水流をそのまま登ってきた。水流の中にホールドがあるとの事。
最後に監督さんが回収しながら上がって三ノ滝を終了する。
先行パーティーの一人から話が聞けたが、やはり水流右のルンゼはかなり悪いとの事だった。
お先に失礼し、我々は先に進む。
ここから先は、直後にトイ状ナメがあり、あとはゴーロ状だ。雪渓は全く無し。途中2箇所二俣があり、
すべて右に入る。水が無くなってからもヤブ漕ぎはなく涸れ沢状が続き最後はひざにかかる程度の
笹ヤブを歩き、谷川岳肩の小屋から万太郎山方向に3分ほどの稜線に出た。3人固い握手をして遡行終了する。
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魚座ボーイズ
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肩の小屋で靴を履き替え、谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳経由で下山。谷川岳を過ぎると日差しが戻り
気温が急上昇。茂倉岳からの下りで完全に私は暑さバテ。きむひろさんから水を別けてもらい、
なんとか下山した。
3人で岩の湯に行き、今回の遡行を楽しく振り返った後、次回の顔合わせを願い解散した。
P.S:当初"お気楽、癒し系"の沢のはずだったのだが、泳ぎは多く、滝の登攀は厳しく"お辛く、冷やし系"
と言った方が合っている。湯檜曽本谷よりは厳しい印象でガイドによっては”初級”とあるが
初心者同士では余り薦められない。
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